身に覚えのない引き落とし
B2客おはようございます。藤井千鶴と申します。普通預金の口座に、まったく心当たりのない引き落としがありまして、お電話しました。
担当おはようございます、藤井さま。担当の瀬戸と申します。口座番号の下四桁と、その取引の日付をお教えいただけますか。
客口座番号の下四桁は、四、七、二、一です。五月三日に、一万二千八百円の支払いが出ています。相手はビビッドテック商会となっていますが、聞いたこともありません。
担当ありがとうございます。こちらでも記録を確認できました。この取引は午前十一時二十分に処理されており、お客さまのデビットカードの情報が使われています。最近、インターネットでのお買い物や、どなたかにカードをお預けになったことはございますか。
客いいえ。カードはその日ずっと財布に入れておりましたし、三日には何も買っていません。もっと前の支払いのときに、情報が抜き取られたということはありますか。
担当その可能性はございます。店頭の端末でカードの情報が写し取られ、あとから使われる例が確かにございます。すぐにカードを止めて、新しいものをお送りしましょうか。
客はい、そうしてください。それから、この支払いを取り消せるかどうかも知りたいのです。明細はもう見直しましたが、ほかにおかしいところはありません。
担当カードは数分のうちに止まります。この取引はすでに決済が済んでおりますので、正式な異議の申し立てを起こす必要がございます。五営業日以内に用紙が郵便で届きます。調査のうえ、申し立てが認められれば、引き落とされた分はお返しいたします。
客調査にはふつうどのくらいかかりますか。
担当多くの場合は十五営業日以内に結論が出ますが、店との連絡が必要な場合は六週間ほどかかることもございます。その間は、いったんこちらで同じ額を口座にお戻ししておきます。申し立てが認められなかった場合にのみ、改めて引き落とすことになります。
客それは助かります。あす支払いの予定がありましたので、安心しました。
担当ほかに何かお手伝いできることはございますか、藤井さま。
客いいえ、けっこうです。郵便で届く用紙を待つことにします。